2024/01/26 11:07

期待の大型新連載始まる 性戦 ~プロローグ~
ボスからの命令。
その道のプロといえども難しいそのミッション。
果たして男は完遂できるのか!?
デリヘルスタッフのくも
過去と現代を繋ぐ物語
性戦 ~プロローグ~
その日の俺は、変わらない日常を感じながら目を覚ました。
孤独って奴は寂しさを感じさせる。
30代も後半になった、俺の10年以上のパートナーだ。
だが時に、様々な煩わしさからも開放をしてくれる。
―とても手放せそうにないな―
ベッドサイドに置かれたデジタルの置き時計に目をやる。
―少し眠りすぎたようだ―
タオルケットを自分の体から剥ぎ取り、急いで支度を始める。
焦りはクールじゃない。
流儀じゃない。
ただ今はそんな悠長な事は言ってられない。
俺は早々に出発準備を終えて家を出た。
アパートの裏手にある駐車場へと向かう。
そこには冴えた車が俺を待っていた。
駐車スペースのホワイトラインより一回り小さなパールレッドのボディー。
太陽に反射してギラギラといやらしく光っている。
角ばったSのシルバーの文字。
ALTOが私に乗ってとこちらにライトを向けている。
手に持ったキーのボタンを押すとALTOは『ピピっ』と愛らしく鳴いた。
優しく愛撫するようにそっと車のドアを開け、シートにゆっくりと体を任せる。
受け入れの態勢は整っている。
カギをそのままホールへダイレクトイン。
一発で決まる。
―今日は良い事がありそうだ―
そんな事を考えながらイグニッションキーを回す。
トクン。
トクン。
ドルルン。
心地よいエンジン音と微かな振動。
それは胎内に居た時の鼓動にも似ている。
ゆっくりとアクセルを踏み込み車が動き出す。
車の中で煙草とも寒さに濁る息ともつかない白煙を漂わせる。
俺は自然と仕事のスケジュールを頭の中で整理していた。
―今日は確か、面接が一件・・・―
そんな事を考えているうちに、出勤前に必ず寄るコンビエンスストアに辿り着く。
空腹では頭も働かない。
ミネラルウォーター、ノンシュガーのミルクコーヒー、サンドウィッチを手に取る。
レジではいつもの女の顔が待っている。
別に、俺の恋人ではない。
女にふと目をやり少しだけ物思いに耽る。
―フッ、若すぎる。女は30歳前後が一番熟れている。経験がそう告げている―
コンビニエンスストアを出ると再び車を走らせる。
目的地である会社までは僅か数分の距離。
最後の角を曲がると会社の駐車場が見えてきた。
俺はゆっくりと駐車場に車を流し込む。
空いている駐車スペースに目測を立てる。
前まで行き、シフトレバーをリバースに入れる。
愛車が鳴きながらバックに移動を始める。
俺は慎重に優しくハンドルを切る。
一発で決めない事には車がへそを曲げちまう。
今日もしっかりと駐車は決まった。
車はご機嫌にまだボンネットから熱を放っている。
俺は車から降りると会社へと向かった。
To Be Continued・・・
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