2024/01/29 11:13

デリヘルスタッフのくも
過去と現代を繋ぐ物語
性戦 第4話 ~ゲスいアイツ~
頼りないクッションの事務椅子。
飾り気のないくすんだ灰の色。
だが四つの足と四つの車輪は堅牢ではある。
依頼の内容からして無機質な感情の俺にはぴったりだ。
おもむろに机に置かれた煙草を手に取る。
一服。
既にヤニで汚れた天井へ追い討ちをかけるように煙を吐いて静かに目を瞑った。
―頭の中は俺の物だ―
―誰にも借りは無い―
―今だけが本当の俺の時間・・・―
『何かあったんでゲスか?』
静寂を破る甲高い男の声。
部下であるゲス川が話しかけてきた。
どうやら、俺には一瞬たりとも休息は許されないらしい。
『まあ、ちょっと…。』
含みを持たす言い方をしながらも話をはぐらかした。
全てを話す必要性はない。
こちらから与える情報は出来る限り少なく、相手からの情報はたんまりと頂く。
これも経験がそう告げている。
ゲス川が少しむくれた顔をして言う。
『ちぇっ、つまんねぇでゲス』
ただ元々太ってむくれた顔をしているので、本当にむくれているかは傍目には分からない。
目の前のモニターに映る時間を見て言った。
『そろそろ電話が鳴り出す時間です。準備をしましょうか』
感情無く言い放つとゲス川の返事がすぐに返ってきた。
『へ~い。わっかりやしたでゲス』
―トゥルルルルルルルル
デスクの上のビジネスフォンがけたたましく鳴る。
素早く左前へと手を伸ばす。
『はい。お電話ありがとうございます。てぃってぃツイスターのくも田です。』
―さあ仕事の時間だ。今日も俺の一日がようやく始まる―
To Be Continued・・・
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