2024/01/31 20:21

デリヘルスタッフのくも
過去と現代を繋ぐ物語
性戦 第5話 ~命を削る行為~
ブラインド越しに見える景色はいつもと変わらない。
繁華街の獣達も身を潜めている。
壁にあるヤニと埃で薄汚れた簡素な時計の針は深夜2時を指している。
オフィスは静寂で包まれていた。
俺は煙草に火を着けると、この世で最後の一服かのようにゆっくりとニコチンを体内に取り込んだ。
肺中に行き渡るのを感じてから白煙を吐き出す。
そしてまた煙草を咥えて、ゆっくりと肺に有毒物を流し入れる。
じっくりと年月をかけて身体に染み込ませて自らの命を削る。
煙草を吸えば確実に癌になる。
そう言えばテレビかなんかでお偉いドクターが言っていた。
―そう言われてもこいつは止められない―
―それこそ止めればつまらな過ぎてもっと早死にしちまうだろう―
そんな事を考えながらアルミ製の凹んだ灰皿に煙草を押し付けた。
『ただ今戻りましたでゲス!!』
静けさを破る相変わらずの甲高い声
ゲス川の声がオフィスに響いた。
外出から戻ったようだった。
ゲス川を見ずとも下卑たニヤケ面が脳裏にちらつく。
数年来の付き合いだが、ゲス川の顔に慣れる気配は一向にない。
いつ切り捨てても良い男だがそれは利害関係が無くなればで良い。
ゲス川には利用価値がまだ残っている。
これもまた、経験がそう告げていた
To Be Continued・・・
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