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性戦 第9話 ~ストロベリーショートケーキ~

2024/02/06 11:25

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デリヘルスタッフのくも
過去と現代を繋ぐ物語


性戦 第9話 ~ストロベリーショートケーキ~

外はまだ薄暗かった。
吐く息は深く濃い白。
この気温が続くのなら煙草の本数は減らせそうだ。

こう寒くては太陽もなかなか元気な面を拝ませてはくれないらしい。
とは言っても俺はそもそも奴をあまり好きじゃない。
孤独を照らせるのはいつだって月明かりだけだ。
経験がそう告げていた。

オフィスを出た俺はゲス川と別れて相棒の元へと向かった。
駐車場に着くと、お利口な相棒は変わらずそこに居た。 

―早く私と一緒に暖まりましょう―

そう言っているように俺には感じられた。
たまには一方的に求められるのも悪くない。
しかし相棒ともあくまでギブ&テイクの関係だ。

急ぎ足で乗り込むと、相棒の望み通りエンジンを温める。
ある人が言っていた、寒すぎると車だって機嫌を損ねちまう。
イグニッションキーを回したら暫くはアクセルは踏み込まず相棒が上機嫌になるまでの時間を待つ。

車内の温度が僅かずつ上がる。
反対に自分の熱は冷めていく。
目を閉じる。
頭の中で≪痴女りたい≫のWEBサイトを反芻してみる。
冷めたはずの身体の熱、一部だけが熱くなっていくのを感じる。

―フッ、この辺にしておこう―

ショートケーキのイチゴは最後まで取っておきたいからだ。
とは言っても、大体はクリームの甘さのせいでイチゴが酸っぱく感じるだけだ。
分かっていても好きな物は最後に味わう。
俺の流儀だ。

ようや相棒は上機嫌になったようだ。
空が白んでくる前に帰るとしよう。


To Be Continued・・・
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