2024/02/22 10:39

デリヘルスタッフのくも
過去と現代を繋ぐ物語
性戦 第17話 ~to call~
駐車場に車を止める。
今さらだが、そのまま停車した状態でもう一度持ち物を確認する。
もちろんアイドリングはストップ。
財布、スマホ、タバコ。
そして懐の用心棒。
全てオーケイーだ。
車から降りて《痴女りたい》へと歩を進めた。
しかしいきなり店に突っ込むのは紳士的じゃない。
そんな事は分かっている。
ベッドでもそう、イク前には相手に対して一言断っておくのが礼儀だ。
俺は《痴女りたい》に一度電話を入れておく事にした。
スマホから電話番号を引っ張り出す。
引っ張り出すと言っても登録の一番上に《痴女りたい》の電話番号はある。
登録名を【ああ痴女りたい】に変えておいたからだ。
用心深いに越した事はない。
経験がそう告げていた。
スマホの画面をタップする。
耳にスマホをあてがう。
呼び出し音が耳元から流れる。
“トゥルルルルルルル”
『お電話ありがとうございます。悶々性感ヘルスの痴女りたいです。』
やけに元気の良い受付の声。
怯む心。声が漏れそうになる。
後ろ暗い商売だから根暗野郎を想像していたが、勝手な思い違いだったようだ。
ここまで来て怯んでなどいられない。
怯えや迷いが生むのはいつも最悪の結果だけだ。
経験がそう告げていた。
そう思いながらも俺は無意識で声色を変えていた。
『あのお…初めて利用するんでゲスが、今からって空いてるんでゲスか?』
すぐさま答えは返ってきた。
『はい大丈夫ですよ。今ならお待たせはせずにご案内可能です。』
安堵。
予定は狂っていたが車を法定速度内ではあるが飛ばしてきて良かった。
どうやらここから取り戻せそうだ。
続けて受付の男が言う。
『お名前を伺ってもよろしいですか?ご来店頂いた際にスムーズにご案内可能になります。』
俺はとっさに答えた。
『私の名前はゲス川でゲス。』
受付は何の疑いもなくゲス川の名前を受け入れた。
一通りの簡単なシステムの説明などをそのまま電話で説明される。
店の詳細な場所を聞いてから電話を切った。
―思った通り、ゲス川にはまだ利用価値がある―
To Be Continued・・・
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