2024/02/23 11:40

デリヘルスタッフのくも
過去と現代を繋ぐ物語
性戦 第18話 ~闇の門~
池袋西口。
埼玉方面からの玄関とも言える街。
一説にはこうある、池袋にいるのは半数以上は埼玉の人間だと。
賑わう群衆。
サラリーマン、カップル、派手目の服装をした女性、学生と思しき若者達。
そしてそこに溶け込むいつでも見かける人々。
呼び込みの黒服、その隣にベンチコートを着た女性。
ベンチコートの裾からちらちらと生足が見えているが、寒さに震えている。
遠くの方からは怒号のような声が響いている。
痴話喧嘩か酔った上での乱痴気化騒ぎか、いずれにせよ褒められた状態ではない事は確かだ。
最も今の俺には関係ない。
懐かしく、苦い思い出の詰まった街だ。
西口一番街。
この街に色々教わった事は今も忘れちゃいない。
今日はゆっくりと夜の観光何て言ってはられない用がある。
《痴女られて》には貸しを作っちまうかも知れない、だがこの街には耳を揃えて借りを返す。
そういう腹積もりだ。
俺はビルのネオンを一瞥する。
東京の獣は俺が住み働く街とは違って大きな口をあけていつでもカモを待っている。
眠らない街の獣、今日もその餌食に誰かがなっているのだろう。
ただ、俺は違う。
今夜は俺が獣を喰らう番だ。
キッチリと借りは返す!!
経験がそう告げていた。
池袋西一番街の一つ隣の通り。
そこを歩く。
さしずめ迷路のように入り組んだ路地をいくつか通りながら行った先
少しだけ開けた所に目的の場所はあった。
堂々と表に看板などは出ていない。
だが、周りの景色から受付が言っていた説明の言葉と符合する。
どうやらここで間違いはない。
受付の男は電話で言っていた。
一階分の階段を地下に降りきった所にあるドアの先が店の受付だと。
暗く静かな地下への入り口が見える。
そこだけが、魑魅魍魎が跋扈する異世界へ誘われるかのような黒。
ただ、時おり虚空に希望を見出せるかのように切れかけた蛍光灯がちらちらと光る。
獲物を待ちわびる、深海の海獣が大口を開けたかのような地下へと続く道。
何かで湿った階段を転ばぬように一段ずつ確かめながら降りる。
歩く事に段数と同じく、肩に重りを足されているかのように空気が重い。
十数段の階段を降り切った先にお目当てのドアがあった。
内側の秘密は絶対に漏らさないであろう重く無機質で冷たい灰色のスチール製のドアは閉じられている。
―なるほどな。このドアが門番も兼ねているって訳だ―
To Be Continued・・・
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