2024/02/25 11:48

デリヘルスタッフのくも
過去と現代を繋ぐ物語
受付から、あざ笑うかのように言い放たれる言葉。
『はい。ご指名料、入会金全て合わせて三万三千円になります』
とんだトラップにはまっちまったもんだ。
そんな事は《痴女りたい》の公式WEBサイトには書いていなかった。
…と、思う。
―ダメだ!セクシャルな女の画像に魅入りすぎて、注意事項等をしっかり読んでいなかったかも知れない―
入会金?これは良くある事なのか?
知らぬ存ぜぬで通す自信はある。
場合によっては別の手段だって持ち合わせている
だがここで受付の坊主頭と揉めても何一つ良い事などない。
とにかく今は有利に駒を進めて行くしかないのだから。
修羅場はいくつも踏んできたつもりだ。
計画を変更するか?
いや、その前に考えろ、考えるんだ。
ふと閃く。
直感、第六感?
いや経験が告げた言葉を放つ。
『あっ!そ、そう言えばホームページを見たでゲス。その場合は入会き・・・』
そこまで言うと空しく遮られる言葉。
『ホームページをご覧頂いたんですね。誠にありがとうございます。』
感謝の意に続かぬ免罪符。
入会金を払わなくて良い、必要がない、とのその言葉が受付の口から続けらる事は無かった。
定石は脆く崩れる。
落胆。
ホームページを見たとて入会金が免除される約束がなされた訳ではない。
数多の店の中にはそういった店もあるだろう。
ただ、この世界では圧倒的に力があるはずの“ホームページを見た”との言葉がこの店には通用しなかっただけだ。
常識であるはずの言葉の魔力がこの店では通用しなかった。
ただそれだけの事。
力を吸い取られた事に気づかれぬよう受付に言った。
『そうだ!やっぱり初めての店だし指名は無しでゲス。お兄さんのお勧めでお任せするでゲス』
指名無し。
この言葉の意味は知っているし。危険な橋を渡る事になるかも知れない。
だが、依頼を受けた時から覚悟は出来ていた。
そこまでしないと借りは返せない。
それほどに大きな借りだ。
初めての風俗、そのの代金を他人に出してもらうと言う事とは。
思えば社長にあったのはもう10年以上程前だった。
おっと、思い出に浸れるほど余裕ある状況じゃない。
俺は今置かれた現状を頭の中で整理する。
と、同時に思う。
―この街はまだまだ俺に厳しい―
予想外の事がこれだけでこれで終わるとは限らない。
安い考えは安い結果しか生まない。
俺は財布を出すよりも先に懐の用心棒を確める。
―出来れば使いたくはないが仕方あるまい・・・―
計画がここまで大きくずれた今、躊躇などしていられない。
いよいよ用心棒に活躍してもらう時が来たようだ。
To Be Continued・・・
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