2026/01/30 22:10

毎度思うのですが
スーパーの弁当や総菜の夕方からの割引率えぐくないですか?( ゚Д゚)
20%OFF、30%OFF、50%OF・・・半額!
半額シールを貼っている店員の後ろにはりついてる人だかり、さしがにその中に入る勇気はありません(/・ω・)/
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サラっと小説
タイトル「半額の覇者」
午後7時42分。
その時間になると、町のスーパー「フレッシュ多田」は異様な空気に包まれる。
惣菜コーナーの前に、何気ない顔を装った戦士たちが集い始めるのだ。
スーツ姿のサラリーマン
買い物カゴを握る主婦
部活帰りの高校生
そして――
毎日現れる謎の老紳士
全員の視線の先にいるのはただ一人。
値引き担当・佐藤。
彼の右手には、運命を分ける伝説のアイテム
「半額シールガン」
ピッ
ピッ
ピッ
無慈悲に貼られていく黄色いシール。
その瞬間、静寂は崩壊する。
「来るぞ…!」
サラリーマン山本がネクタイを緩め、低く構える。
主婦・中村はカゴを盾に持ち替える。
高校生タケルはスマホをポケットにしまい、戦闘態勢。
佐藤が最後の一つにシールを貼った。
唐揚げ弁当 半額
その瞬間。
「「「今だァ!!!」」」
床が鳴るほどのダッシュ。
だが――
唐揚げ弁当の前に、スッ…と伸びる一本の手。
老紳士だった。
「ほっほっほ、若いの。弁当はな、スピードじゃない」
全員が止まる。
「じゃ、じゃあ何なんだよ…!」
タケルが叫ぶ。
老紳士は弁当を持ち上げ、静かに言った。
「“予測”じゃよ」
彼は続ける。
「佐藤君はな、先に揚げ物から貼るクセがある。
そして今日は木曜。唐揚げの製造数が多い日。
つまり最後に残るのは唐揚げ弁当と読んでおった」
サラリーマン山本、崩れ落ちる。
「データ戦かよ……」
主婦中村、つぶやく。
「この人…プロだわ…」
だが次の瞬間。
老紳士の背後から、サッと弁当を奪う影。
それは、今まで誰も気にしていなかった
小さな女の子の手を引いた若い母親だった。
「すみません、そのお弁当、うちの子が唐揚げ好きで」
少女がニコッと笑う。
老紳士、フリーズ。
数秒後、彼はゆっくり微笑んだ。
「…完敗じゃ」
そして代わりに手に取ったのは
半額の焼き魚弁当
「人生、唐揚げだけが勝ちではない」
そう言って去っていく老紳士の背中は、どこか誇らしげだった。
その後ろで、山本が叫ぶ。
「待って!焼き魚もラス1なんだけど!?」
再び始まる、第二ラウンド。
佐藤は静かに次のシールを構えた。
🏆今日の勝者
唐揚げを手に入れた少女(無欲の強者)
💥今日の教訓
半額争奪戦に必要なのは、スピードでも力でもない。
“読み”と“運”、そして時々“子供の笑顔”。


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